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恵みのバナナ
27 × 22 cm / アクリル / キャンバス
製作年;2022年2月
送料無料
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Bitteとバナナには切っても切れない関係があります。
将来絵を描くなんて全く思ってもいなかった中学校の美術の時間。
自分でテーマを決めて、木の板を自由に彫刻し、彫刻に時計の針を付けてオリジナル時計を作るという授業がありました。
私は家にあったバナナをテーマに選び、美術の先生からの「よく観察しましょう」というアドバイス通りバナナをよく観察しました。
初めはバナナを輪切りにして断面図を表現しようかなと思いましたが、なんだか普通すぎて面白くないなと感じました。
そこで「バナナを縦半分に切った断面図は見たことないな」と気づき縦半分に切ってみました。
すると今まで見たことのないバナナの様子に驚き、感動して断面図を彫刻に表現しました。
実物のバナナを観察しながら彫刻していると、バナナはだんだん茶色くなってきました。
中学生の私は「え、腐っちゃった。。。」と思いコンセプトが変わってしまったことに焦り、テーマを「腐ったバナナ」に変更しました。
彫刻の上から塗る絵の具の色合いも明るい黄色にする予定でしたが、腐った茶色っぽい色に塗りました。
いざ、授業でドキドキしながら作品を発表すると、私の作品は先生にとても褒めてもらい、学校に飾られることになりました。
この時に心から「美術が楽しい」と感じ、自慢できるようなことが特になかった私は自分に自信を持つことができました。
長い年月が過ぎ28歳で絵を描き始めた頃、この時の楽しかった感覚を思い出しました。
そこからのめり込むように絵を描くようになり、現在のBitteがあります。
あの時のバナナと美術の先生に今本当に感謝しています。
今回のバナナにはそんなノスタルジックな想いを載せたかったので背景にひと工夫しました。
白と金の絵の具をペインティングナイフで下地のように塗り、その上からペインティングナイフで削るようにしてパステルカラーの紫を塗っています。
ちょっとカスカス感が出ることで古いもののような質感ができあがり、ノスタルジックな印象を加えました。
色合いは個展会場のSoleさんの明るくてフレッシュなお店をイメージして明るくて優しいパステルカラーにしました。